100年以上の蒸留酒造りを誇る、甲類焼酎NO.1*1 メーカーの宝酒造。
蒸留、樽貯蔵、熟成、ブレンドと幅広く技術を磨き、高品質な蒸留酒を造りつづけてきました。
かつてないほどジャパニーズウイスキーの真価が問われる今、私たちは
確かな品質を追求した新しいウイスキーブランド「寶ウイスキー」を立ち上げます。
唯一無二なのに飲みやすい、宝酒造ならではの味わいで、
世界中の人々を笑顔にするウイスキーを目指します。
*1 インテージSRI+調べ2024年4月〜2025年3月累計販売金額
商品紹介
長年の焼酎造りを通じて培った蒸留、ブレンド、熟成などの技術を集結させた焼酎蔵である黒壁蔵で造った
ニューメイクウイスキーです。
ニューメイクとは、樽で熟成させる前のウイスキーの“原酒”を指します。樽での熟成によってどのように
ウイスキーらしい味わいが形成され香りが成長するのか、将来の姿に思いを馳せながらお楽しみください。
レーズンやバナナ、ハチミツを使ったパウンドケーキのような芳醇で甘い香りと、未熟さが残りながらも
奥行きを感じるモルティな風味が特長、可能性に満ち溢れた仕上がりです。
黒壁蔵の歴史と高鍋の気候
東に日向灘、北に尾鈴山を望む自然豊かな宮崎県高鍋町にある“黒壁蔵”
宝酒造が100年以上培ってきた、蒸留、樽貯蔵、熟成、ブレンド、品質管理など焼酎製造の技術を集結させたこの黒壁蔵で新たにジャパニーズウイスキーが誕生します。
黒壁蔵では主に本格焼酎などを製造しています。「一刻者」、「ISAINA」など、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)やインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)といった世界的なコンペティションでの受賞歴*がある商品を生み出しており、
理想の品質を追求して日々焼酎造りに向き合っている焼酎蔵です。
黒壁蔵の位置する高鍋町は南日本の温暖なモンスーン気候帯に属し、年平均気温は約16〜18℃と温暖な気候で冬場でも氷点下を下回ることはほとんどありません。スコットランドのような年間通して寒冷な環境と比べるとウイスキーの熟成が早く進むことが特徴の一つです。
*一刻者:SFWSC2024最高金賞受賞、IWSC2024金賞(スピリッツ部門)
ISAINA:SFWSC2024金賞受賞、IWSC2022金賞(スピリッツ部門)
黒壁蔵での焼酎造り
黒壁蔵では長年の焼酎造りの中で、蒸留したアルコールを樽貯蔵し熟成させる“樽貯蔵熟成酒”という技術を
半世紀以上にわたって培ってきました。使う穀物の種類や樽の材質、熟成年数の違いからその種類は約85種類にも及び、これらの特徴的な樽貯蔵熟成酒をうまく組み合わせてブレンドすることで、他にない個性豊かな
商品たちを生み出しています。
さらに、樽の善し悪しがお酒の質や味に大きく影響することから、黒壁蔵の敷地内に樽専用の加工場を設え、自分たちの手で古樽の再生やリペアを手がけており、ウイスキー造りに欠かせない樽の取り扱いにも独自の
知見が蓄積されています。
黒壁蔵の蒸留設備
1952年から続く黒壁蔵では、大型のものから小型のものまで複数の単式蒸留機、連続式蒸留機を所有し、
製造する商品や目指す味わいによって使い分けられています。同じ敷地内に単式蒸留機と連続式蒸留機を
保有し運転している、世界的に見ても稀有な蒸留所です。
今回のニューメイクでは単式蒸留機を使用していますが、将来的にブレンデッドウイスキーを展開することを見据え、連続式蒸留機を用いたグレーンウイスキーの製造も行っています。
「寶ウイスキー」〈ニューメイク〉に使用されるのは、スコットランド製の銅製ポットスチルです。2基の
初留釜と1基の再留釜が稼働、ストレート型の23KL蒸留機で直径はおよそ3.8m、ネックからコンデンサー
までやや下向きに伸びるラインアームの長さは5.7mにおよぶ、大型の蒸留機です。1950年代にウイスキーを造っていた白河工場(2003年に閉鎖)の設備を模して、1979年に黒壁蔵に導入されました。古くは1982年に
ウイスキーのテスト製造を行っており、手書きで記された詳細な情報からは、高い志でウイスキー造りに
臨んでいた当時の熱意が伝わります。
その後焼酎ブームの到来により黒壁蔵は焼酎の製造に専念、ウイスキーの研究開発は下火となりましたが、
昨今のジャパニーズウイスキーに対する期待を背景に再度挑戦が始まりました。
将来への期待
蒸留技術、ブレンド技術、熟成技術、樽の再生技術と、ウイスキーづくりに通じる要素が数多く培われてきた焼酎蔵である黒壁蔵。
そんな黒壁蔵で生み出される「寶ウイスキー」は、宝酒造が長年の蒸留酒造りで培った粋が集められた、
唯一無二のウイスキーと言えます。
「寶ウイスキー」〈ニューメイク〉は荒々しい力強さもありながら雑味がなくクリーンな口当たり。
これから樽の中で熟成される唯一無二の個性への期待感が高まります。将来の姿に思いを馳せながら、
ご自由にお楽しみください。